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2023/04/24
横植協会05-06号
令和 5年 4月24日
横浜植物防疫協会からのお知らせ
輸入種苗関係
【 ガジュマル苗木に対するMeloidogyne enterolobiiに係る緊急的な輸入検査対応について 】
農林水産省植物防疫課から下記のとおり連絡がありましたのでお知らせします。
記
1.経緯
(1)令和5年2月、植物防疫所における輸入検査において、中国産ガジュマル(Ficus microcarpa)苗
木に根こぶ症状を認め、当該根こぶからMeloidogyne属線虫を検出。
(2)4月、詳細な形態観察及び遺伝子診断の結果、当該線虫をMeloidogyne enterolobiiと同定。
※ Meloidogyne enterolobii:植物防疫法施行規則・別表1の2の8項で、輸出国での栽培地検
査の対象として規定する検疫有害動植物。
(3)現在、ガジュマルは、本線虫の対象植物として規則別表1の2の8項で規定されていない。
2.緊急の暫定措置
ガジュマルが本線虫の寄主となるおそれがあることから、本線虫の侵入を適切に防止するため、暫
定的な措置として、輸入検査において以下の対応を実施する。
なお、今般の検出事例を受け、以下の対象植物について、WTO/SPS緊急通報により栽培地検査を
要求予定。
当該通報による措置の発効後に発行された検査証明書において、当該栽培地検査に係る追記が適切
にされていない場合、廃棄・返送となる。
(1)対象植物
貨物、郵便物、携帯品として輸入される、規則別表1の2の8項に掲げる地域からのガジュマル
生植物の地下部であって栽培の用に供し得るもの
(2)対応を行う期間: 令和5年5月5日から当面の間
(3)精密検定
輸入植物検疫規程・別表第1で規定される検査数量について、地下部の綿密な確認を行うととも
に、検査数量の10%以上について、地下部及び培養資材を対象にベルマン法を実施
(4)その他
対象植物の輸入に当たり、精密検定の実施に関して以下の点について留意いただきたい。
・ 検定実施のため輸入検査時に荷口を留め置くため、苗等の生植物においては、検定が終了するまで
の間に傷みや枯死等による品質劣化の可能性があること。
詳細については、別添を参照願います。
以 上